水虫と間違いやすい病気はたくさんあります。
自身の判断で水虫と思って治療していて、後から違ったという話をよく聞きます。
間違った治療は、それが治らないばかりでなく、治療法によってはかえって病状が悪化させることもあります。

水虫専門家は、水虫と区別すべき疾患として以下をあげています。

  • 汗疱(かんぽう)
  • 疥癬(かいせん)
  • 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
  • 皮膚カンジダ症
  • 湿疹
  • 皮膚炎

これらの皮膚疾患は水虫とよく似た症状をもつため、治療を始める前に水虫であることを確認しておかなければなりません。
既に水虫だと思って治療を開始していても一向に症状が良くならない場合、このような他の疾患を疑ってみる必要があります。
そんなときは、ただちに病院にいって診断してもらいましょう。

病院で水虫かどうかを確認する場合、一般的には皮膚から白癬菌が確認されるかを検査するようです。
菌の検査法としては、顕微鏡による検査と培養による検査とがあります。
普通、白癬菌は顕微鏡によって簡単に確認でき、培養法よりも手間がかからないとされています。

水虫に類似する症状の主なもの簡単に紹介します。

汗疱(かんぽう)
正式には「汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)」といいます。
これは手のひらや足の裏、あるいは指の間に小さな水泡(水ぶくれ)が多くできます。
また、かゆみを伴うことがあります。
しばらくたって、この水泡は落屑(※1)を生じます。
場合によっては水虫と非常によく似ているので、診断には菌の証明が必要とされているようです。

※1 落屑(らくせつ)・・・死んだ皮膚の表層が剥離(はくり)すること。

疥癬(かいせん)
ヒゼンダニ(疥癬虫)というダニの一種が、皮膚の角質層に寄生しておこる皮膚感染症です。
症状の特徴として、ダニが活発である夜間に激しいかゆみになる事で知られています。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
どんな水虫薬をつけても治らないというので調べたらこの病気だった、ということが案外多いと言われています。
この皮膚病は手掌や足の裏に膿疱となって現れるもので、1~2週間後には中の膿が乾き、落屑を起こして症状がおさまります。
しかし、またふたたび膿疱ができ、このような症状を繰り返します。この病気は菌が証明されず、非常に治りにくい病気とされています。そして夏冬を問わず症状がでてくるのが特徴とされています。
皮膚カンジタ症
水虫と間違われることがある皮膚カンジタ症は足よりもむしろ手に発生することが多いといわれます。
特に手の指の間に生ずるビラン型が多いようです。
この病気はカンジダ・アルビカンスという白癬菌とは異なる真菌によるものです。
水虫薬の中には、このカンジダには効かないものもありますが、ホロトキシンの場合は効果があることが証明されています。

これらの症状が確認できた場合は、自己判断で水虫と決めずに必ず皮膚科専門医の検査を受けるようにしましょう!