ホロスリン製薬株式会社のオフィシャルサイトです。なまこを原料とした水虫薬を製造しています。

抗真菌成分「ホロトキシン」について

水虫菌に対して強力な殺菌力をもつ成分
「ホロトキシン」

水虫薬ホロスリンの抗真菌成分である「ホロトキシン」は、海洋生物である「なまこ」から抽出した天然成分です。

当社の創始者である故島田恵年氏が生涯にわたる研究により、なまこから白癬菌(水虫菌)に対して高い抗菌力のある新規物質を発見し、「ホロトキシン(英名:Holotoxin)」と命名しました。

アメリカの科学雑誌「SCIENCE」(1969年)SCIENCEに掲載された論文

その後、「ホロトキシン」の製造法は日本、アメリカ、イギリス、ドイツの世界4カ国にて特許を取得しております。

また、1969年にアメリカの科学雑誌「SCIENCE(サイエンス)」にホロトキシンが白癬菌(水虫菌)に対して高い抗菌作用を有するという論文を発表し掲載されました。

ホロトキシンの構造

故島田氏は1969年に科学雑誌「SCIENCE(サイエンス)」に発表した論文中に、乾燥させたなまこから体壁をけずり取り、それを各種の有機溶媒により分画抽出を行い、結晶性のホロトキシンを得たことを報告しています。
同時に、その物質をステロイド核をもったグリコシッド(配糖体)であるといっています。

この論文の報告は、世界の研究者の興味を呼び、当時のアメリカやソビエト連邦の天然物関係の科学者の中にはホロトキシンの化学構造を究明しようと研究を始めた者もいました。

わが国日本でも、大阪大学薬学部教授(当時)の北川勲先生を中心とした天然物化学研究グループがホロトキシンの構造に興味をもち、化学構造を明らかにする研究を始めました。
その結果、北川先生ら研究グループは、ホロトキシンと考えられた物質は、ホロトキシンA、ホロトキシンB、およびホロトキシンCの混合物であることを発表し、世界に先駆けてホロトキシンA、ホロトキシンBの化学構造を決定しました。

なまこの体壁の抽出によってホロトキシンが得られますが、さらにこのホロトキシンを化学的に分析しますとホロトキシンAが大部分を占め、次いでBが多いことがわかりました。
Cは非常に僅かにこの中に含まれているに過ぎません。
大阪大学では、これらのA、BおよびCをそれぞれ分離し、構造を追求し、ホロトキシンAもホロトキシンBも専門的には、ステロイド系のサポニンの一つであると判明しました。

ホロトキシンAおよびホロトキシンBの化学構造を示せば次のようになります。(図を参照)
ホロトキシンの化学構造
これは非常に難かしい構造のようにみえますが、植物の中には、作用は異なりますが同類のサポニンを含んでいるものが多くあります。
たとえばジギタリス葉の中の強心配糖体として知られているジゴニン、ジトニン、ジギトニン、甘草中のグリチルレチン、 あるいは朝鮮人参の有効成分であるジンセノサイドなどはその代表的なものです。

一口で構造をいえばホロトキシンAはステロイド核にキシロース二個、キノボース一個、グルコース一個、メチルグルコース一個が結合したもの、ホロトキシンBはこのAにもう一つグルコースがはいったものといえます。

ステロイド系の植物界での分布は比較的広く知られていますが、動物界での分布はあまり知られていないようです。
今まではなまことヒトデ類に含まれていることはわかっていました。
しかしこれらは抗真菌作用がある成分ではありません。
なまこの中から発見されたホロトキシンが抗真菌作用を有する配糖体の最初ではないかと思われます。

また、北川先生ら研究グループは、これらホロトキシンの白癬菌などに対する最小有効濃度を比較しています。
これによりますと、ホロトキシンAとホロトキシンBはその値が大体同じ程度です。

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